塩と泥と眼鏡

浅く広いぬるいヲタクの備忘ログ

彼の中に棲む美しい怪物を引きずり下ろしたい

  アイドルはその中に美しい怪物を飼っているのではないか、と時々思うことがある。中々気持ち悪い話だろう。でもふと思うのだ。そして、その怪物を私のよく見えるところに引きずり下ろして、その美しさをもっと拝ませてほしいと思ってしまうのだ。これはおそらくエゴだ。

 普通は美しい怪物の所在を知っていて見せてくれるアイドルのほうが絶対的に多いだろう。それこそが彼らの武器で商売道具なのだ。でも、たまにそれを知ってか知らずかその怪物をひた隠しにしてしまうアイドルがいるように思う。私は彼の美しい怪物を見た。何故それを今まで隠していた、と憤りを覚えた。きっとコンサートや舞台ではその怪物は大暴れしていたのだろう。しかし、雑誌では、写真ではその美しい怪物は鳴りを潜めていた。ずっと勘違いをしていた。彼は静止画媒体に弱いと思っていた。動くからこそ彼の格好良さが伝わるのだろうと思っていた。それにキャラクター的にも彼はそういうポジションではないから、美しい怪物はひた隠しにされ続けるのだろうと思っていた。

 衝撃的だった。あまりに美しかったのだ、あの彼は。数か月前の雑誌記事を引きずってまでも思う。何故彼は自分に自信がないのだろう。あんな怪物を見せつけておいてよくも「俺はかっこいいのが得意じゃない」と言えたな。私はその雑誌を見たその日から憤っている。もっとその美しい怪物を見せてくれ。お願いだ。渇望してしまう。おそらく今の彼は少し開けば見えるところに美しい怪物を忍ばせている。それならば、誰がそこを開くのだろうか。

創作とクリエイターの熱量を感じた四月の中頃

 札幌の演劇専用小劇場BLOCHで3月末から4月3日まで行われていたイレブンナインさんの短篇演劇「分泌指南」全8作を見て来ました。一度の公演に4作品を行うスタイルで演者さんによっては4作品中3作品に出ていらっしゃる方もいました。こういうクリエイティブなものから熱量を感じることが大好きで、時間があるときはいそいそと小劇場に足を運びます。サッポロファクトリーの近くという好立地で面白いことをたくさんやっているBLOCHさんには何度か訪れたことがあります。

 札幌には小劇場がいくつかとたくさんの劇団があり、小劇場演劇が盛んに行われています。実は私の友人も大学の演劇サークルから独立し、高校時代の友人とともに劇団を立ち上げました。そして彼女の劇団の旗揚げ公演が間近に迫る中、4月17日に「旗揚げない公演」と銘打った15分程度の短篇演劇をとあるカフェ&イベントスペースで行われた札幌の大学生クリエイターを集めたイベントで披露しました。

 札幌の大学サークルが主体となって開催したイベントだったのですが、3DCG勉強会からはじまり、DTMサークルのDJや放送サークルの映像作品の出展、そこの大学の演劇サークルから独立した二つの劇団がどちらも二人芝居を披露していました。ガラス張りで外に面したイベントスペースだったため通行人もなんだなんだと中をちらちら覗いていくのです。そのイベントスペースは札幌のオタクカルチャー系のショップがいくつか入ったビルの一階にあるテナントでサブカル系ショップも併設されています。ショップを見に来た人がイベントをそのまま見ていったりもしていて、そういうものを見る! と身構えていない人がふらっと立ち寄れるのは魅力的だし、そういう引力は大切かもしれないなんて、奥のカフェスペースでカフェラテをすすりながら2劇団の脚本演出等を担当している3人と放送サークルの演出担当が司会のアフタートークを聞きながらぼんやりと考えたのでした。

 創作物そのものに熱量は宿っていると思います。そして、沢山の人の手を渡ってその一つの創作物の熱量は増えていくとも考えています。私も実はそのイベントに出展した映像作品3作のうち1作品の脚本を担当したのですが、たった30秒の動画です。でもその30秒にいろいろな人の熱量があるのを感じました。

 創作したそのものに形は無くても、たくさんのひとの想いがそこにあることを再確認しました。またこのような催しがあったらクリエイターの想いを感じに行きたいなあ。つくることは楽しいし、つくったものを見てもらえるとうれしい。いろいろなひとのいろいろな思いが交差する素敵なイベントでした。まるで出展だけしてイベントをぼーっと見ていたような口ぶりでブログを書きましたが、実際には運営側での参加でした。設営もやったよ。しかも2つの演劇のうち片方は普通に袖(的なところ)で小道具渡してました。えへへ。

 

 

Wonderでフロアを沸かしたい

お題「NEWSの7thアルバム「QUARTETTO」で一番好きな曲は何ですか?」

QUARTETTO【通常盤】

QUARTETTO【通常盤】

 

 歌喜劇 市場三郎~温泉宿の恋のチケットを当て、さらには飛行機と宿を予約して財布がすっからかんの濱田担、やさしいオトモダチからQUARTETTOを借りるの巻。*1

 買ってからレビューするつもりでしたが一曲だけ、一曲だけ話させてください。買うから! 買うから!

 Love Wonderland(嵐)のAKIRAさんとNEWS担にも馴染み深いtake4さん共作の「Wonder」の話をさせてください!!!!

 この曲絶対DJで一曲目にぶち込んだらフロア沸くよ!  みんなノリノリだって。もーちょー乗れるって。*2

 Wonderがノれる理由は軽快なギターサウンドとしっかりしたベースライン、重くなりすぎないヴォーカル、そしてサビで心地よく繰り返される「Wonder」 この曲はロックテイストのアイドルソングとして完成されていると思う。

 4分間聴く人を飽きさせないサウンド作りがほんと最高。開始15秒までのピアノのクラシカルな暗めのサウンドから一気にデジタルな音で加速していくのがもうたまらない。耳残りの良さ、現時点で今年ナンバーワン。

 で、物は試しに今日のお昼、ミラーボール回して*3DJコンで簡単にWonder→LIS'N→NEWSKOOL→Departure→チュムチュムの流れでひとりDJしてたんすけどなにこれもう最高。アルバム一枚で素敵なセトリが出来んのすごいね!

 我が軍も今年も素敵な楽曲が増えていくといいなあ。ジャニーズの曲は結構DJに向いてるんですよ。ポップスDJに。この前サークルの内々のイベントで45分ほどジャニーズDJしたんですよ。チュムチュムとかフロア沸くからね。あのその実は私チュムチュムめっちゃ好きなんすよ。あ、めっちゃ話それた。

 

 総括:もっとみんなジャニーズでフロア沸かそうぜ!

 

*1:お金がたまったら買うと誓わされました。買うよ。この名盤逃すわけにいかないっての

*2:語彙力が行方不明

*3:お昼だから光見えないけど

おもしろいAskが来たから妄想しとく

 ジャニーズの曲(グループ問わず)の中で①これからPV化してほしい曲②その曲をもとに映画化してほしい曲③ドラマ化してほしい曲をそれぞれ教えてほしいです。

 ってAskをいただきましたのでブログでがががっと書いちゃいましょうねー。

 

①PV化してほしい曲

 「PARTY MANIACS」(ジャニーズWEST)

  ジャニストくんたちにはカッコイイ曲のPVが一曲しかないので是非ガシガシ踊るカッコイイPVが欲しい。イメージ的にはV6の蝶とかああいう感じのカッコいい空間でとにかく踊る! 魅せる! 的なサムシングを求めています。夢を抱きしめてだけじゃ満足できないんですよこちとら。ええ、お願いいたします。

 

②映画化してほしい曲

 「Time gose by」(ジャニーズWEST)

 高校で同じ部活だった先輩後輩が当時を思い出すために集まったところから物語ははじまる。それぞれ違う道を歩んでいた彼らは、懐かしい顔を見て久しぶり、と声を掛け合うが、その場にいるべき人が一人いなかった。それは彼らを集めたその人だった。その名前を見た彼らは後悔と罪悪感だけでそこにやってきたのだ。なあ、なんでお前は俺たちを集めたん? それから。お前はいまどこにいるん? 彼らは足りない1人を探しに行く。差出人行方不明の招待状、抜け落ちた青春時代の記憶、謎が謎を呼ぶ物語。青春時代の忘れ物、探しに行きませんか。……みたいな青春群像劇でメインは重岡、いなくなった一人が神山、話をどんどん進めていこうとするのは藤井、話を聞いてるだけの後輩と思いきやなんらかの物語のカギを握っているのが小瀧、その小瀧が妙になついている上になんか怪しい先輩を濵田、なにか大きな隠し事をしているらしい桐山、暴走しがちの藤井のブレーキ役の中間、とこんなイメージで。全員映画欲しいなあ……

 

③ドラマ化してほしい曲

 「殺せんせーションズ」(せんせーションズ)

 殺せんせーションズをドラマ化してほしいというより、せんせーションズの深夜ドラマが欲しい。かなーり前に呟いた気がするけどテレビ東京ドラマ24あたりの枠で激ゆるだけど現代社会の風刺とか皮肉たっぷりのダークヒーロードラマを繰り広げてほしい。若造司令官コマンダーとそれを陰から支えようとするも陰から過ぎて画面に映る回数がなんだか少ないSHINOBIや研究内容に関してラボでいがみ合うギークとドクター、妙に達観しているスコープと死に急ぐソニックハンター、三人で現場に向かうもすでにターゲットは死んでいて冷静さを欠くラピッドファイヤーとバレットを落ち着かせようとするファルコンJr.とかね、見たいものてきとうに書き殴りました。そういうドラマほしいなあ……

 

 こういうのって考えると尽きないよね。ほんとこういうの楽しい。ありがとうございました。

 

自担を何故好きになってしまったのかほろ酔いの頭で考えた

 昨日は、私が自担と呼んでいる方の一人、濵田崇裕くんの誕生日でした。こんなに素敵な日の後だから彼と、もう一人の自担、伊野尾慧くんのことを安酒でほろ酔いになった頭で考えてみることにしました。そういえばまだどうして彼らが好きなのかという記事を書いていないのです。さっき気づきました。私は前に担増やし記事を書きました*1。この時点で濵田担も名乗ることを決めた私ですがこの後ローリングコースター状態でどんどん濵田くんにハマる日々でした。どうしてこんなに好きなんだ、伊野尾くんと濵田くんの共通項が見当たらない、でも好き好き大好き! みたいな日々を送っています。私、結構あたまがわるく左脳人間なもので直感的に好きってなったとき戸惑いと愛情が溢れかえって言語化が出来なくなって何も言えなくなるか奇声を上げてしまうのです。一度冷静になって考えてみようかなと思います。(酒入ってるので冷静になれないと思うけど)

 

 2人の共通項

 ビジュアルから抱く印象は真逆です。女性的で柔らかな印象の伊野尾くんと男性的で硬質な印象の濵田くん。普段の好みは圧倒的に前者なのですが、濵田くんの顔がかなりドストライクなもんで普段の好みとかガン無視でお顔も好きになりました。芸術品みたいな美しいまぶたの形をしているのに、ωみたいなかわいい口の形をしてるとか……。伊野尾くんの顔はどこが好みかといえば横顔の美しさでしょうか。それから唇の整った感じ前歯のチラ見せ感かな。この2人の共通して好きなパーツは舌の形です。ふっくらとしていながら先細りした長い舌! いいですよね。

 ところでこの2人中身が結構似ています。つかみどころのない感じとか、努力を隠すところとか、多くを語らないところとか。伊野尾くんはテキトーで濵田くんは天然爆弾ですが、この二人どことなくを感じる発言が多いことがある上に、時々、目が死んでる。そうです、他のメンバーの目がらんらんと輝いている中でひとり目が死んでることがあるのです。なんだよそれズルいなあ。私、目が死んでるアイドル大好物なんですよ。

 あとこの二人は尊先が同じ*2∞の丸山くんなのもまた共通項です。やっぱりを感じる。

 

 パフォーマンス(など)の2人の差異

  • ファンサ塩対応の伊野尾くんとファンサ神対応の濵田くん
  • ダンスがグループで一番苦手(らしい)伊野尾くんとしなやかに大きく踊る濵田くん
  • 癖のある可愛らしくて鼻にかかった甘い歌声の伊野尾くんと癖のないストレートでなんにでも混ざる歌声の濵田くん
  • バク転できない伊野尾くんと得意技は540°にコークスクリューとアクロ担当の濵田くん
  • 割とぶっこむ無礼芸と口の悪さと自頭の良さで絶妙なバランスのフランクな喋りをする伊野尾くんと優しさとバカっぽさがミックスされた噛み噛みなところも愛おしい喋りをするけど時々口の悪さが露呈する濵田くん
  • まだまだ粗削りなところもあるがまっすぐな演技をする伊野尾くんとどちらかと言えば憑依型の力強い演技をする濵田くん
  • ラジオでたまに噛むけど基本はツッコミポジションの伊野尾くんとラジオでよく噛むどころか「お便りを紹介して」といわれて何を勘違いしたのかお便りの宛先を読みはじめた濵田くん
  • ピアノを弾ける伊野尾くんとギターを弾ける濵田くん
  • 舌ったらずなところがある伊野尾くんと舌ったらずなところがある濵田くん
  • いじられキャラの伊野尾くんといじられキャラの濵田くん
  • 先輩に愛されまくりの伊野尾くんとメンバーに愛されまくりの濵田くん
  • メイキングでキレキレの伊野尾くんとメイキングじゃなくてもキレキレの濵田くん
  • 自称ドM他称ドSの伊野尾くんと自称ドM他称ドMの濵田くん

 ざっとあげてみてこんな感じですかね。愛おしいな......。なんか褒めてるんだか貶してるんだかわからない内容になってますが書き出すたびに2人とも愛おしくなりましたね。なんでしょうねこれ。書き出すって大事なんですかね。

 

 自担のそこはかとない闇と狂気が似合いそうだよねって話

 さっき、自担の共通項に「闇を感じる」と書きました。そうです。闇です。伊野尾くんはまだ隠してるものがありそうとかミステリアスなイメージがつきまとっているので闇と言われてああ、となる人もいるでしょう。でも濵田くんは明るくて優しくて裏表の無い人、というイメージが大きいと思います。しかし、雑誌の発言などを読むと中々怖いんですよね。これどこかで感じたことがあるぞ......相葉ちゃんですかね*3。なんだか似た系統です。血液型占いはそこまで信用していないのですが濵田くんはAB型なんです。相葉ちゃんと一緒の。ああ、わかるわかると私はひっそり納得しています。

 次、狂気の話。狂気が似合うアイドル大好きなんですよ。悪役がよく回ってくることに定評のある横山くんが二番目に好きになったジャニーズの私です。そうです結構いる自担に悪役を演じてほしい派の人間です。濵田くんはすでに2役舞台で悪役を演じていますので次はテレビドラマか映画でお願いします! って感じです。看守長*4と黒影*5を見た日からずっと待ってます。あんな狂気満載の役をデビュー前に任される濵田くん推せる。悪役というか精神病んでる役とか似合いそうじゃないですかね。ザ・クイズショウの本間さんみたいな役来てほしいです。伊野尾くんは今の売り方としては悪役が回ってくるのはかなり先のことになってしまいそうですが、いつか実現する日が来るのを楽しみに待っています。たとえば頭脳犯とか似合いそうじゃないですか。魔王の成瀬先生とか左目探偵EYEの夢人みたいな間接正犯! でもでも血みどろスプラッタも見たい! 趣味全開で失礼しました。でも絶対似合うと思います。

 

 村を焼いてほしいとか詐欺被害に遭いたいとかハリポタの組分けとかそういう話

 今年の夏は村焼きが流行ってそれに便乗してなぜか詐欺被害に遭いたいというタイトルの記事*6を書きました。その時、もちろんというかなんというか伊野尾くんを1位にしました。この順位はきっとこのレベルで胡散臭い子が出てこないと覆ることは無いと思います。えへへ。濵田くんは頭脳犯よりも実行犯が似合いそうな子なのでどちらかと言ったら詐欺より村焼きしてほしい。死んだ目で焼き払ってほしい、というか濵田くんは神山くんと一緒に既に村を焼いてる*7んですよね。しかも「村があった証拠すら残すな!」って叫んでるんですよ。自担が既に村を焼いている世界線に生きています。意味わかんねえ。最高かよ。

 最近にわかにハリポタの組分け流行ってますよね? 何度もつぶやいてるんですけど自担2人を組分けするなら伊野尾くんがレイブンクローで濵田くんがグリフィンドールだと思っています。私の中の組分け帽子は伊野尾くんのレイブンクローを即答しますが、濵田くんのグリフィンドールは悩みに悩んだ結果の回答です。スリザリンとハッフルパフで延々と悩んだ挙句にグリフィンドール! と叫びますね。そんな感じです。これ以上の内容は今度鍵ブログにでも書きます。

 

 途中からなんで好きになったのかじゃなくてこういう自担が見たいプレゼン大会になっていることに気付いたけど方向修正はしません。この記事書いて見えたことはなんやかんやどんな自担も好きなんだなという盲目さだけです。何も見えてねえじゃん。

 深夜テンションで書いた記事なので恥ずかしくなって急に消すかもしれないです。いやあ楽しかった。

 

*1:すき、を二人に捧げ続けたら疲れるのはわかってるけど……仕方ないじゃん。好きになっちゃったんだもん。 - 塩と泥と眼鏡

*2:多分。伊野尾くんが最近尊先の話をしないので変わっているかもしれない

*3:実は元担というか殿堂入り枠です

*4:少年たち Jail in the Sky

*5:滝沢歌舞伎2012

*6:詐欺被害に遭いたいジャニーズ10選 - は塩と泥と眼鏡

*7:滝沢歌舞伎2012

季節を歌うNEWSは美しい #にゅすほめ

 この記事はしきさん(@shikishaa)主催のAdvent Calendar 2015 #にゅすほめ への寄稿記事です。

www.adventar.org

 

 NEWSの楽曲についてぼんやりと考えてみると夏の楽曲が多いイメージがある。彼ら自体季節で例えるなら夏だと私は思っている。NEWSの楽曲はどれもきれいに纏まった曲が多い。その中でも個人的に季節の曲が美しいと思う。どの季節がどの曲か独断と偏見で(自分のiPodの中に入ってる音源の中で)選んだ。歌詞に春夏秋冬それに相当する単語がある曲以外にも、なんとなくこの季節な気がするという曲も入っている。

 

 『SNOW EXPRESS』『真冬のナガレボシ』『永遠色の恋』

 季節は冬。まずは冬の話からしてきましょう。NEWSの冬は幸せと永遠を願う季節である。多用される鈴やウインドチャイムの音が雪の降る季節を連想させる。『真冬のナガレボシ』『永遠色の恋』はゆったりとしたメロディラインで、特に『永遠色の恋』はクリスマスを意識させるサウンド作りをしていたてこの時期にぴったりの曲だと思う。この2曲とは対照的に疾走感のあるサウンドで冬を描いている『SNOW EXPRESS』は個人的にNEWSで一番好きな楽曲だ。今の彼らより6人時代のほうが冬を描くのはうまいと思う。

 

『さくらガール』『バタフライ』『勿忘草』『Love Melodies』

 爽やかな仕上がりの『Love Melodies』と、しっとりと歌い上げる『勿忘草』『さくらガール』『バタフライ』が個人的には春の印象が深い。どちらかと言えばNEWSの春は落ち着いた季節である。ピアノやストリングス系の音で優しくまとめ上げた世界観がNEWSの春の優しさを示している。

 

梅雨〜初夏 『Weather NEWS』

 最初この曲を夏に分類していたがこれは梅雨明けから夏に向かう季節の曲である気がしてきた。爽快なギターサウンドとコーラスで来る夏への期待感をテンポよく表現している気がする。 とにかく明るくなれる初夏の歌。そんな印象がこの歌にある。

 

 『君がいた夏』『SUMMER TIME』『恋祭り』『渚のお姉サマー』『NYARO』『Greedier』『ささぶね』など

 さて、この記事の本編だ。最初にNEWSは夏の楽曲が多いイメージと書いたが、そのイメージを作っている曲はほとんど今、4人のNEWSの曲なのだ。確かに『SUMMER TIME』のように6人時代から歌っている夏の曲もある。でも明るくて元気なあたまのゆるそうな(褒めてる)恋の歌は今の彼らのほうが得意だろう。その筆頭『NYARO』『渚のお姉サマー』は使っている楽器は違えど楽しさを助長させていくようなリズムの刻み方をしている。あとあたまがゆるそうな恋に聞こえるのはほとんど歌詞のせいだど思う。もちろん聞かせる恋の曲もある。『ささぶね』『Greedir』『君がいた夏』がその例だ。しっとりとしたサウンドに乗せて夏を歌い上げている。夏でここまで幅広く聴かせる彼ら、最高である。

 

 『秋の空』

 秋の曲はどこのグループも少ない。なんとなく切ない季節ではあるが、春のように「出会い」や「別れ」といった描きやすい物も少ない。(秋生まれがこう言ってはいけないのはわかっているが)分かりにくい季節である。でも、そのなんとなく切ない感じをピアノのサウンドにのせてしんみりと歌い上げている『秋の空』はそのタイトルの通り、空の情景と心情を重ね合わせた切なくて美しい曲である。秋が美しい季節だと彼らが教えてくれた。そんな感じ。

 

 四季の移ろいの美しさを体現してくれるアイドルには信頼を置いている私だが、今回この記事を書いて、NEWSの楽曲表現のすばらしさを再確認した。季節を歌うNEWSは美しいのだ。この中に書いてある曲でパフォーマンスを見たことのない曲もあるが多分その曲を歌うNEWSも美しいだろう。

 NEWSと四季、大きく言うとアイドルと四季を感じて、幸せな気持ちになると共に彼らと同じ季節を感じられることに感謝を記してこの記事を締める。 

 

博物館は楽しいの宝庫 #おたく楽しい

 この記事はしきさん(@shikishaa)主催のAdvent Calendar 2015 #おたく楽しい への寄稿記事です。

www.adventar.org

 

 みなさん、最後に博物館*1を訪れたのはいつですか? ついこの間旅行先でですか? なんとも無しにふらりとですか? 修学旅行でですか? それとも小学校の総合的な学習の時間以来ですか?

 大人になると意識して行かなくなる博物館。でもその魅力は子供だけのものではありません。そんな博物館の魅力を、気づいたら学芸員課程を履修してしまっている大学生が僭越ながらもなんとなーくお伝えできたらな、と思います。*2
 
 さて、12月14日突発的にTwitter上でアンケートをとりました。一年以内に博物館に行ったか否かのアンケートです。結果はこんな感じ。

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 学生さんなら一年以内に行ってるかなあ、と思っていましたが割とそうでもないんだなあ、とすこし驚きが混じっています。

 博物館って足を運びにくいなあ、と思っている人って結構多いんじゃないでしょうか。確かに博物館というと静かでお勉強しに行く場所だというイメージが強いですよね。しかし、昨今の歴女や刀剣ブームなどで目を向けられたとき、博物館は勉強しに行く場所ではなく萌えを感じに行く場所になっていますよね。博物館に行く目的が違えばそのイメージはがらりと変わります。そうです、博物館は学べて楽しい、面白い場所なのです。*3

 

 「学べて楽しい、面白い場所」とさっき書きましたが、何が楽しいのか、個人的に思っていることを書いていきます。*4

 

 その1 企画展が楽しい

 企画展とはなんぞや、って方のためになんとなく説明します。企画展というのは期間を定めて、その期間だけ特別にその展示をするものです。例えば小樽市総合博物館本館では12月19日(土)より『雪の研究者・中谷宇吉郎』というテーマの展示を4月10日(日)まで行います。このような期間限定の展示をだいたいは企画展(特別展)と呼びます。

 企画展は大規模な何館もの博物館を回るような企業が噛んでいるものもあれば、学芸員が企画を出し内容を考えて作るものまで様々です。超ドル箱で大反響を呼んだもの以外は一度その企画展が終わったらその博物館で全く同じテーマの展示は見れない可能性の方が高いです。「あ、これ面白そう」と思っても逃せば次同じようなものを見れるのはいつになるか分かりません。同じテーマを取り上げたとしても展示内容が変わったりします。例えるならジャニーズの舞台が再演と言っても内容がかなり違ったりするのと同じです。企画展示との出会いは一期一会なのです。

 

 その2 常設展示が楽しい

 企画展と来たら次は常設展示です。常設というとなんだかずーっとおんなじ展示をしてそうなイメージを持たれるでしょう。そんなことは無いんです。地味に内容が変わっていくところもあればある程度の周期で展示内容を入れ替える博物館もあります。夏松竹だって何年もすこーし内容の違う舞台を再演したり、まったく別の舞台をしたりしてますよね。例えるなら大体そんな感じです。(ちょっと違うかもしれない)

 近所の博物館でしたら昔見た、なんてことは多いと思いますが、子どもの頃に見た展示と大人になってみる展示は中身が変わってなくても結構違って見えたりしますよ。

 何回も繰り返し見ることによって新たな発見があったりするんですよ。こういうとことっていうのは。言ってみれば多ステみたいなもんですよね。何度も同じ博物館に足しげく通っちゃうのは。

 

 その3 ハンズオン展示が楽しい

 ハンズオン、実際に触ってみよう的な展示です。大の大人が恥ずかしいなんて思うかもしれませんがこれ結構大人のお客様も楽しんでいってるのを実習中何度か目にしました。別に何も書いていなければ大人も子供も関係ないのです。せっかく触ることができるんですから周りの迷惑にならない程度に触っちゃいましょうよ。

 例えば新札幌にある札幌青少年科学館はハンズオン展示が充実しています。うっかり平日の昼間に遊びに行ったら子供たちに紛れていろいろ遊んでみるのもいいかもしれません。そうです、トロッコで目の前をアイドルが通ったからハイタッチしようと手を出すよりかはずっと自意識との勝負をしなくていいと思います。

 

 その4 観光地で楽しい

 初めての土地で観光しようにも何をしていいかわからないときありますよね。その時はその土地の博物館を訪れてみるのもいいかもしれません。その土地を知る、ではありませんが知識があると無いとでは見える景色も変わっていきます。個人的には観光の初めに行くのが好きです。予習の成果が見えて楽しい。そう考えるとコンサートみたいなもんですよね。最初は予習はするけどセトリは見ないで行くみたいな(?)。博物館はその地域の情報の宝庫です。学芸員に話を聞いたら何か面白い情報がゲットできるかも。科学館や美術館などでもその地域についての展示があったりしますよ。

 

 その5 雰囲気が楽しい

 これは私を博物館好きに仕立て上げた母の持論です。「博物館は別に勉強も何もしてるつもりはないし、何見たのかもぼんやりとしか覚えていないことの方が多いけど、なんかさ、このしーんとしていて、でもいろいろなものに囲まれているその空間がいいんだよねえ」(ニュアンス)

 そうなんです。こんなぼんやりとした理由で博物館が大好きなひともいるんです。この世には。敷居が高くなんてないんですよ。行きたくなったら行く。博物館ほどお一人様で行っても淋しくないエンタメ施設は無いんじゃないでしょうか。*5

 

 簡単に5つ、博物館の楽しさを紹介させていただきました。この記事を読んで「ああ、今度ちょっと近所の博物館にでも行ってみよっかな」なんて思ってくだされば幸いです。博物館は誰も拒みません。

 最後に少しだけ現実的な話をします。公立でも私立でも博物館は基本的に財政難です。お金が足りないんです。あ、この博物館いいとこだな、と思ったら時々でいいので遊びに来て入館料を落としていってください。それがその博物館の運営に役立つのです。よく歴史系のブームが訪れると××な人は博物館に来るななどと学級会を引き起こす人がいますが、気にせずどしどし来てください。一般的な常識さえ守ってくださればこちらはもう大歓迎です。ついでにミュージアムショップとかカフェでお買い物とかお茶でもしていってくださいね。それがあなたの好きな展示物を守ることに間接的につながるかもしれません。

 

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地元科学館のお気に入りショットを一枚だけ載せてこの記事を締めくくります。*6

 

 

*1:今回の記事の博物館には美術館や科学館、資料館、文学館も指します

*2:最初エジプト楽しいという記事を書こうとしていましたがなんだか内容が膨らみすぎてまとまりそうにないので今回は見送ります。完成次第この記事にもリンクを張ります。

*3:だからと言って萌え散らかして大声で騒がれるのは学芸員の業務に支障をきたしたり、他のお客様の迷惑になりますのでおしゃべりする際は小声か、展示室をいったん出て、休憩室などでお願いいたします。

*4:この面白いはfanでありinterestingです。

*5:動物園とか水族館、大型野外博物館は除く(個人の見解です)

*6:写真撮影を禁じている博物館もあります。不安な時は学芸員や解説員にご確認ください。