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塩と泥と眼鏡

浅く広いぬるいヲタクの備忘ログ

彼の中に棲む美しい怪物を引きずり下ろしたい

アイドル

  アイドルはその中に美しい怪物を飼っているのではないか、と時々思うことがある。中々気持ち悪い話だろう。でもふと思うのだ。そして、その怪物を私のよく見えるところに引きずり下ろして、その美しさをもっと拝ませてほしいと思ってしまうのだ。これはおそらくエゴだ。

 普通は美しい怪物の所在を知っていて見せてくれるアイドルのほうが絶対的に多いだろう。それこそが彼らの武器で商売道具なのだ。でも、たまにそれを知ってか知らずかその怪物をひた隠しにしてしまうアイドルがいるように思う。私は彼の美しい怪物を見た。何故それを今まで隠していた、と憤りを覚えた。きっとコンサートや舞台ではその怪物は大暴れしていたのだろう。しかし、雑誌では、写真ではその美しい怪物は鳴りを潜めていた。ずっと勘違いをしていた。彼は静止画媒体に弱いと思っていた。動くからこそ彼の格好良さが伝わるのだろうと思っていた。それにキャラクター的にも彼はそういうポジションではないから、美しい怪物はひた隠しにされ続けるのだろうと思っていた。

 衝撃的だった。あまりに美しかったのだ、あの彼は。数か月前の雑誌記事を引きずってまでも思う。何故彼は自分に自信がないのだろう。あんな怪物を見せつけておいてよくも「俺はかっこいいのが得意じゃない」と言えたな。私はその雑誌を見たその日から憤っている。もっとその美しい怪物を見せてくれ。お願いだ。渇望してしまう。おそらく今の彼は少し開けば見えるところに美しい怪物を忍ばせている。それならば、誰がそこを開くのだろうか。