塩と泥と眼鏡

浅く広いぬるいヲタクの備忘ログ

私の心の中で続いていく彼らの終わらない物語に大きな拍手を!

 2019年1月15日14時、大好きだったソーシャルゲーム『夢色キャスト』がサービス終了した。このブログでも何度か触れたり、記事を書いたりした。この記事は夢色キャストの思い出や思ったことを取り留めなく書いて自分の心を整理するためのものである。

なんというか何度もTwitterで目にした好きなジャンルは分散させておいた方がいい、という言葉が凄く身に染みた。多分夢キャスひとつにのめっていたら、今こんなふうに記事なんて書けなかったと思うぐらいにはこころがしんどい。それでも今日一日使い物にならないぐらいには悲しくてしんどいのには変わりない。

沢山課金して長い間プレイしたゲームがサービス終了した、というのが初めてで、悲しみもそうだけどそれ以上に虚無感がすごい。胸にぽっかりと大きな穴が開いたような感覚だ。悲しくて悔しくて寂しい。それだけあのゲームが好きだ。過去形ではなく現在進行形で好きなのだ。

 

ゲームが終わってもまだまねきねこでのカラオケコラボは続くし、声優界の自担くんのアルバムと同発のCD2枚も、エイプリルフールに発売という嘘のようなホントの話であるファンブック2も、その他諸々のグッズの発売も決まっている。それはとてもありがたいことだと思う。投げっぱなしで終わらないでくれるだけいいのかもしれない、と思うことにした。そうじゃなきゃやってられない。

11月のサービス終了発表から今日までで残せるものは残したつもりだ。例えばサービス終了時間のギリギリまで粘って回収した推しのカード210枚中135枚のスクショとかそういうの。とりあえずあれもこれもとスクショして、あれこれ思案しながら外付けHDDに溜まった画像をぶん投げながら思ったのは、至極当たり前のことなんだけどゲームって情報量めちゃくちゃ多いなってことで。

この膨大なデータはアプリゲームだとサービス終了と共に消えてしまうんだ、って考えると怖いなって思った。ソーシャルゲームってめちゃくちゃ儚い。サービス終了前に、クソゲーでもいいからコンシューマゲーにしてほしいって言っていた友人の気持ちが痛いほどよくわかった。

 

夢キャスのサービス終了が決まってから、私と夢キャスの出会いについて考えた。あれは確か2016年の5月中旬のことだろうか。蒼星推しの友人がこれ面白いよ!と薦めてきてくれたのが始まりだったと思う。でも、いつも通りの飽き性で三日坊主の癖が出て最初にプレイしたときは1週間持たなかった。

でも、その時期にリリースされた色々なソシャゲを浅く広くプレイしていく中で、同じ年の6月ごろ、ちょうど新撰組~Rising~イベ後半をやっていたころに突然夢キャスの独特過ぎる操作性を思い出してまたやりたくなって再ダウンロードしたのが本当の出会いだった。

蒼星推しに薦められてはじめたこと、何よりビジュアルが超好みなこともあって、最初は蒼星推しだった。でも、あやかし御伽草子の昴のお披露目ドラマでそれは一気に覆された。当時の自担が普段は明るく元気でいじられキャラなのに、演技で一気に人が変わるような人で、まあその様に心の柔らかいところをぐさぐさやられていたのだが、それと全く同じことが昴の御伽草子のお披露目ドラマで起こったのだ。あっだめこれは抗えない……そう思ったときには推していた。昴を選んだ脚本家*1の物語はここから始まったのだ。

 

夢色キャストを始めたとき、出演声優で名前と出演作を知っていたのは逢坂さん、花江さん、小野さんの三人だけだった。とうらぶとかBF(仮)とか夢100で知っていた。今現在声優界の自担だと言っている畠中くんは名前を読み間違うレベルだった(正直に言うと最初ハタケナカユウだと思っていた)。いま冷静に考えると夢100に全員いるんだよね……。しかも声優界の自担くんは掃いて捨てるほど出てくる☆1……。そういうこともある。

夢キャスといえば毎月のニコ生が恒例で、初めて見たのが2016年7月末の響也生誕祭ニコ生だったのをぼんやりと覚えている。昴の中の人がゲストだと聞いて見た記憶がある。昴の中の人超愉快だし昴力(?)高いなって思った。めっちゃ元気な人だ―……ってなった。それからはほぼ毎回見ていた気がする。たまに推しくんのニコ生と被るからそれを優先したこともあった。でも初めて見た回以降は多分見て無い回の方が少ないと思う。

色々なことがあったなと軽く振り返っても色々思い浮かぶ。えんどぅーも、ひたすら当たり続けるクジも、長くてクセの強いビデオメッセージも、読んでもらえたメイクアップ!夢のワンシーンも、毎回画像がグレードアップしていくとしこの部屋も、さんそも、ナスも、船の汚れは心の汚れも、ささこうさんも、カイトが解答も、全員おのゆー化現象も、たぶんずっと覚えている。あと、初出である放送は見てないけど別動画(LIVE B's-LOG他)でも畠中くんが言っていた貝の甲羅っていうパワーワードも忘れない。

 

貝の甲羅jubeatみたいな独特のUIが特徴的だった音楽ゲーム部分が大好きで、夢キャスがなければ音楽ゲームへの苦手意識は消えなかったと思う。基本的に音楽ゲームが苦手で、いままでに挫折した音楽ゲームは数知れず(ソーシャルもアーケードもなんかもう色々)。それらとは一線を画すあのUIの音ゲーをもっとやりたい。

数多の音ゲーがある中で最高難易度をクリアできたのは夢キャスだけで、でも、正直最後ぐらい昴ソロMasterをパフェコンクリアしたかった。そこまでの技量には届かなかったけど。本当は夢キャスであのUIの音ゲーをやり続けたいけど、現実的にそれは無理そうだから音ゲー部分だけでも後継ゲーム出てくれないかなー……って実はそんなふうにめちゃくちゃ思っている。

数多のコラボも懐かしい。個人的にはmaimaiとの相互コラボがとてもよかった。アイコンとかフレーム欲しさにめちゃくちゃゲーセン通ったよね……今もmaimaiのアイコンは昴だったりする。あとはコラボ限定Master楽曲が難しくてめっちゃ楽しかった。はなまるぴっぴはよいこだけが超楽しい譜面だったのは語り継いでいきたい。

 

音ゲーといえば切っても切れないのが楽曲だと思う。夢キャスは歌唱楽曲・インスト楽曲どちらもいい曲が多かった。

インスト楽曲ならフライト・インポッシブル!『ブライト・ウイング』、Dの悲劇『謎だらけのパズル』、The SantaClaus of Ozwald『僕に勇気があれば』、JACK-The Eternal Darkness-『Existential』なんかは特に好き。あとえいぷりるふーるイベントのちっぷちゅーんもめちゃくちゃよかった。でもブライト・ウイング以外はCD化されてないんだよな……。

歌唱楽曲は推しのいる楽曲なら『ファイナルアプローチ』、そうじゃない楽曲なら『恋咎館のタペストリー』『人々よ彼方への道よ』がとにかく好きだ。もちろん他の曲も好きで、むしろ嫌いな曲がない。あと『NEVER END STORIES』は聞くと泣きそうになる。ドリショのNEVER END STORIESは見たらもれなく泣く。『CALL HEAVEN!!』の"綺麗な瞬間を 愛してる君も今日から共犯者で"って歌詞が大好きだ。先に挙げた楽曲は人々よ~以外ドリショでやっているのだが、まだ人々よ~はライブで見てねえぞ!って感じだ。何かしらのイベントをやってほしいと思ってしまう。

 

ありがたいことに夢キャスのファンミは東名阪+札幌の4か所開催で、かつ札幌公演には布教成功した友人と私の推し声優がどちらもいるという事で迷うことなく札幌公演に参加した。普段声優さんとキャラクターの同一化をしないように心掛けている私だが、あのファンミーティングのステージに立つ畠中くんはまるで昴のようだったことは忘れたくない。久々にファンミ翌日に書いた感想ブログ*2を読んだが、まあまあ記憶がフワッフワでなんか面白かった。でも、あのファンミでの朗読『フライト・インポッシブル!』は間違いなく夢色カンパニーの札幌公演だった。

北海道と夢キャスといえば北海道で唯一開催されたTHEATER SHOPが何故か札幌ではなく千歳だったことは忘れてないよ。結局色々あって行かなかったけど。

ドリショは遠征する気マンマンでチケット戦争に挑むもファンミにも一緒に行った仁推しの友人と共に惨敗した。なので円盤待ちしたのだが、長かった……。でも、待った甲斐があった。昴ソロ『You&Me…で,wave?』のパフォーマンスが圧倒的で、というかバッキバキに踊っていて声優によるコンテンツライブってなんだっけ……?ってなった。あれはなんだったんだ。あと短かったけどバクステ映像が笑顔と笑いと希望に満ち溢れていて、このコンテンツはきっとまだまだ続く、そう思っていたのに。

 

ドラマCD 『Drama Theater 1 ~Re PHANTOM of the MASQUERADE~』を聞いたのはサービス終了発表後のことだった。ニコ生で確か豊永さんだったかな、が「今度は全編演目のドラマCDがやりたい」って言っていて、演目部分が少ないと察して聞いていなかったのだ。でも、サ終の知らせを受けてから意を決して聞いたのだが、どちらかというと稽古の最中がメインのシナリオだった。面白かったし、シチュエーションCDのようなやり方でヒロインをしっかりと登場させて、聞いている人をそのヒロインの立場にする手法には感動した。あと『Phantom Cry』がはちゃめちゃに名曲で最高。

 

終わる前に推しの恋愛ドラマだけは全部読んでおこうと昴のラブレベル上げをめちゃくちゃ頑張ってLv.240に到達したのはつい最近のことだ。たしか1月2日とかそんぐらい。なんなら恋愛ドラマの最終更新パートである16章を読んだのは1月11日で。読んだら終わっちゃう……ってなって読めなかった。でも読まなくても(ゲーム自体が)終わっちゃうから意を決して読んだ。感想は、いつものオンエア!のスクショで表現しちゃうあれです。お前、めっちゃピュアッピュアでキュンキュンじゃねーかよ!感動したっつーの!ってあれです。まじでピュアキュンで少女マンガかよ……ってなった。すばるんは最後までピュアキュンでもうおねーさんすっごいうれしかったよ……。

 

サービス終了のお知らせのあとにあれだけ泣いたし、スクショ作業とかもしながら何度かぽろっと涙をこぼしたりしたから、サービス終了のあとは泣かないつもりだった。でも公式の「俺たちの心は、いつだって君と一緒だよ」と書かれたイラストを見た瞬間堰を切ったように涙が流れだした。そのツイートが流れてきたのはちょうどこの記事の中盤を書いてるあたりだった。その時点でこの記事のタイトルは『一度幕を閉じる、まだ終わらない物語に拍手を!』だったのだが、あのツイートを見てタイトルを変えた。そうだよね、彼らの心が私と一緒なら、私の心の中で物語が続いていくのだ。それならば私の心の中だけじゃなく、別の形でも物語が続いていくように祈ろう(あと金も落とそう)と思う。

 

 夢色キャストを通して仲良くなったフォロワーがいる。夢色キャストと出会えなかったら音ゲーへの苦手意識を持ったままだっただろう。夢色キャストがあったから今の推しに出会えた。私にとって夢色キャストと出会ったことはとても大きなターニングポイントだったように思う。感謝してもしきれない。3年3か月という長いようで短い期間お疲れさまでした。そして、私がプレイした2年7か月をそっと心の小箱に詰めて大切にしていこうと思う。

いままで本当にありがとうございました。そしてまたこの物語に会える日が来ることを願っています。

 

*1:2017年BDイベ称号。称号獲得からサービス終了までずっとこの称号を付けていた

*2:あの日、声優界の自担は二次元の自担だった。(夢キャスファンミ札幌感想) - 塩と泥と眼鏡